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SWからSSSFへのキャラ移植
はじめに
最初にお断りしておきますが、このページはあくまでも「オマケ」です。
日本のTRPGの歴史に燦然と輝く名システム、「ソードワールド」。
私たちも随分と遊びました。安価なブックタイプでのルールブック。一般的な6面ダイスのみを用いた簡便かつ柔軟なシステム。ヒロイックファンタジーの基本は抑えつつもアクの強すぎない世界観…。つくづく良くできた素晴らしいシステムだと感じます。
このページは、そのソードワールド(以下、SW)で遊んだキャラクターたちを、SSSファンタジー(エスキューブ・ファンタジー、以下SSSF)に移植したらどうなるかという発想から、「SWからSSSFへのキャラ移植方法」を紹介しています。
異なるシステムからの移植ですから、当然ながらそれなりの不合理・不条理は避けられません。しかしそこはそれ。まぁオマケですから、気にしない気にしない。
SSSF置換
1.能力値
原則として、能力値の置換は、能力値の分布を確率計算して機械的におこないます。
ただし、それぞれのシステムにおける能力値の重要度や、特に亜人種における能力値の偏りの違いを勘案し、確率論的アプローチから大きく逸脱した変換を行なう部分もあります。
特に亜人種の能力値については、SWとSSSFとではその概念が大きく異なります。そのため、例えばSWでは人間のキャラクターよりも知力が高かったエルフのキャラクターが、SSSFの数値にコンバートしたら人間のキャラクターよりもIQが低い、という現象も起こりえます。これについては諦めてください(苦笑)。
SWの「器用度」「敏捷度」については、その平均値を算出したうえでSSSFの「DX」に置換してください。
以下に、各種族別の能力値変換表を挙げておきます。
ただし、SWとSSSFとではハーフエルフの能力値の算出方法が根本から異なるため、ハーフエルフの能力値変換表は作成できません。どうしても移植したい場合には、人間の変換表に倣えば無難な能力値になります。
また、SWのグラスランナーを移植する場合は、SSSFではミゼットになります。
〔人間・ハーフエルフ〕
SWの能力値 | SSSFの能力値 |
4〜9.5 | 3 |
10〜12 | 4 |
12.5〜15.5 | 5 |
16〜18 | 6 |
18.5〜24 | 7 |
〔エルフ〕
SWの能力値 | SSSFの能力値 |
知力 | IQ |
14〜17 | 5 |
18〜20 | 6 |
21〜24 | 7 |
器用度と敏捷度の平均 | DX |
14〜17 | 5 |
17.5〜20.5 | 6 |
21〜24 | 7 |
筋力 | ST |
2〜3 | 2 |
4 | 3 |
5〜6 | 4 |
7 | 5 |
8〜9 | 6 |
精神力 | WP |
12〜15 | 4 |
16〜18 | 5 |
19〜22 | 6 |
生命力 | VT |
6〜7 | 2 |
8 | 3 |
9〜10 | 4 |
11 | 5 |
12〜13 | 6 |
〔ドワーフ〕
SWの能力値 | SSSFの能力値 |
知力 | IQ |
6〜8 | 3 |
9〜10 | 4 |
11〜13 | 5 |
14〜16 | 6 |
器用度と敏捷度の平均 | DX |
9.5〜12.5 | 4 |
13〜15.5 | 5 |
16〜19 | 6 |
筋力 | ST |
12〜15 | 5 |
16〜18 | 6 |
19〜22 | 7 |
精神力 | WP |
12〜17 | 3 |
18〜20 | 4 |
21〜23 | 5 |
24〜26 | 6 |
27〜32 | 7 |
生命力 | VT |
13〜18 | 5 |
19〜22 | 6 |
23〜28 | 7 |
〔ミゼット(SWではグラスランナー)〕
SWの能力値 | SSSFの能力値 |
知力 | IQ |
8〜9 | 3 |
10〜11 | 4 |
12〜14 | 5 |
15〜16 | 6 |
17〜18 | 7 |
器用度と敏捷度の平均 | DX |
13〜20 | 6 |
20.5〜28 | 7 |
筋力 | ST |
2〜3 | 2 |
4 | 3 |
5〜6 | 4 |
精神力 | WP |
14〜19 | 3 |
20〜22 | 4 |
23〜25 | 5 |
26〜28 | 6 |
29〜34 | 7 |
生命力 | VT |
9〜13 | 4 |
14〜16 | 5 |
17〜21 | 6 |
2.スキルと経験点
SWにおける包括的なスキル(レンジャー、シーフ、セージなど)をもとにしつつ、SSSFの比較的細分化されたスキルへと置換していく作業が必要です。この辺りは、各キャラクターに対するプレイヤーやGMの印象で決めていく必要があるでしょう。
特にSWにおいてひとつの技能を重点的に伸ばしたキャラクターについては、SSSFでは経験点がかなり余るので、余分なスキルを積極的に取得してパーティの負担を軽減すると良いでしょう。
ただし、SWでシーフやレンジャーとして活躍したキャラクターがその雰囲気を引き継ごうと思った場合、SSSFでは経験点が不足しがちになるはずです。そのキャラクターにとって本当に重要なスキルを優先的に習得し、それ以外のスキルについては諦めねばならないかもしれません。
ファイター
重要なスキル
接近戦(複数の武器、楯、回避について特化するのが望ましい)
推奨されるスキル
乗馬、水泳、ボート、弓術、武器投げ、馬車操縦、知識/モンスター
シーフ
重要なスキル
知識/罠、開錠、忍び歩き、捜索、罠操作、聞き耳
推奨されるスキル
アクロバット、登攀、接近戦、武器投げ、知識/裏社会、隠蔽、すり、潜伏、読唇、縄抜け、尾行、変装、ロープワーク、暗視順応、鋭敏触覚
レンジャー
重要なスキル
弓術、知識/野外活動、痕跡追跡、忍び歩き、捜索、ロープワーク、第六感、遠見
推奨されるスキル
乗馬、水泳、登攀、治療、知識/植物、知識/動物、知識/薬物、知識/罠、潜伏、罠操作、暗視順応、聞き耳、味覚、調理、動物親交
プリースト
重要なスキル
信仰、聖導
推奨されるスキル
接近戦、治療、知識/伝承、知識/薬物、第六感
シャーマン
重要なスキル
言語/精霊語、召喚魔法
推奨されるスキル
精神魔法(四元素系に特化するのが望ましい)、暗視順応
ソーサラー
重要なスキル
言語/ルーン、精神魔法
推奨されるスキル
特になし
バード
重要なスキル
楽器、歌唱、言語(いくつか)
推奨されるスキル
アクロバット、乗馬、鑑定、知識/伝承、知識/野外活動、ジャグリング、手品、腹話術、舞踏
セージ
重要なスキル
鑑定、言語(いくつか)、その他の知識系スキル全般
推奨されるスキル
特になし
3.その他
SWオリジナルのマジックアイテムは、多少のアレンジをしながらGMと相談で移植してください。「コモンルーン」や「発動体の指輪」という概念も、SSSFの魔法観にはそぐわないので、場合によって潔く切り捨ててしまった方が良いかもしれません。
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