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SSSの特徴

エスキューブ(SSS)とは

 「エスキューブ(SSS=Simple Skill System)」とは、TRPGサークル・フォーカードが作成したオリジナルのTRPGシステムです。ひと言でその特徴を表現するなら、その名が示すとおり、簡単な「スキルシステム」ということになります。

 スキルシステムとは、「スキル(技能)」を選択することが、プレイヤーキャラクター(PC)作成の軸となるTRPGシステムのことです。PC作成後の成長(レベルアップ)も、スキルを伸ばしていくことによって行なわれます。
 スキルシステムと並んでよく見かけるのが「クラスシステム」です。クラスシステムとは、クラス(≒職業)の選択がPC作成の根幹をなし、クラスのレベルが上昇することによってPCが成長していくTRPGシステムです。

 後者は、黎明期のTRPGにおける主流でしたが、最近ではスキルシステムを採用している(あるいはクラスシステムとスキルシステムを併用している)TRPGも増えてきました。
 PC作成の自由度が高いのは、断然スキルシステムです。また、世界観に対応したスキルと必要に応じて多少のサブルールを用意すれば、ファンタジー・現代モノ・SF・ホラーなど様々な世界観で遊ぶことができるという「汎用性の高さ」もスキルシステムの特徴です。ただし、それらのメリットと引き換えに、システムとしては煩雑になりがちなのも事実です。

 汎用的なTRPGシステムということになると、リアルさを求める人も少なくないでしょう。しかし、最初に明言しておきますが、エスキューブは「リアルなTRPGシステム」ではありません。いかにもゲーム的と言わざるをえない箇所がいくつもあります。
 世の中の事象はあまりに多様です。それらをTRPGのシステムで(ましてや簡潔なルールだけで)表現するに当たっては、やむをえず再現を諦めて切り捨てなければならない事象や、いささか珍妙と言わざるをえない方法で表現しなければならない事象がたくさんありました。

 エスキューブは、スキルシステムの長所を活かしつつ、なるべく煩雑にならないように工夫しました。行動を判定するためのルールについても、ギリギリのラインまで簡略化してあります。
 PC作成の自由度をできるだけ高く保ちつつ、それでいて簡潔なシステム――エスキューブが目指したのは、そんなTRPGシステムです。
 現時点では「エスキューブ・ファンタジー」のみを公開していますが、今後、フォーカードとして異なる世界観のサブルールセットとスキルセットを公開することがあるかもしれません。

PC作成と判定ロール

 PCの作成は、5つの能力値をダイスで決めることから始めます。通常は、能力値は3〜7の範囲に収まり、平均値は5です。能力値が決まったら、自動的にHPや移動力などの数値も決まります。
 次に、経験点を消費して好きなスキルを修得します。スキルは、能力値と違ってプレイヤーが任意で選択できます。「関連する能力値+伸ばしたスキル」がスキルの高さ(スキルLV)を表すので、計算は簡単です。
 基本的には、たったこれだけの手順でPC作成が完了します。「どのスキルをどれだけ伸ばすか」という部分で悩む時間はかかるでしょうが(その悩んでいる時間が、また楽しかったりします)、PC作成の方法そのものは非常に簡単で、複雑な計算も要りません。

 PCの行動に関する判定は、基本的には、関連するスキルのスキルLVにダイスを2つ振った出目の合計を加えて行ないます。これを判定ロールといいます。ゲーム中の判定は、すべてこの「判定ロール」(もしくはその応用)によってなされます。
 もちろん、特殊なダイス(20面ダイス、10面ダイスなど)なんて必要ありません。簡単に入手できる普通のサイコロ(6面ダイス)さえあれば遊べるように、十分に考慮してあります。一度にふるダイスの数も、基本的には2つまでです。

ダイスの表記について

 ルール中の表記において、6面ダイスのことは「D6」と表記しています。6面ダイスをふたつ振った出目を合計するのであれば、「2D6」となります。6面ダイスをふたつ振った合計に7を加えるのであれば、「2D6+7」となります。
 まれに、ルール中の表記で「D2」「D3」「D4」などと書かれている場合がありますが、これらはそれぞれ「1〜2の乱数を求める」「1〜3の乱数を求める」「1〜4の乱数を求める」ということを意味しています。いずれも、D6さえあれば簡単に求められます。
 D2は、D6を振って1〜3が出れば「1」、4〜6が出れば「2」とします。D3は、D6を振って1か2が出れば「1」、3か4が出れば「2」、5か6が出れば「3」とします。D4は、D6を振って5か6が出た場合は振りなおせば良いのです。

 初めて目にする人にとっては少しややこしい表記に思えるかもしれませんが、この表記の仕方はTRPGに親しんでいる人には馴染みの深いものです。
 エスキューブではD6までしか用いませんが、「D20」「D12」「D10」「D8」なんてものもあります。それぞれ「20面ダイス」「12面ダイス」「10面ダイス」「8面ダイス」を意味しています。これらの特殊なダイスは、以前は大きなホビーショップなどには大抵置いてありましたが、昨今ではずいぶんと手に入りにくくなりました。
 あるいは「D100」なんてものもあります。これは「D10」をふたつ振って、一方を十の位、もう一方を一の位とすることで「00〜99」までの100通りの乱数を求める方法です。実際には「00」は「100」とすることが多いようで、「01〜100」までの乱数が得られるので「パーセンテージ・ロール」と呼ばれることもあります。ちなみに、本当の意味での「D100」(つまり、100面体のダイス)も存在していますが、あまり一般的ではありません。


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